最初にまとめ
- IE8でhttpsのサイトが表示できない
- 原因はSSL、WEBサイトはもうSSLでの通信やめてる
- ブラウザ設定直すとたいてい表示できるようになる
- Win7ならIE11入れろ、XPならChoromeとか使え
IE8でサイトを表示しているとネットワークが不通になっているわけでもないのに
「Internet Explorer ではこのページは表示できません」
というメッセージが出て表示できないサイトが出てくることがある
原因はインターネットオプションの設定
「インターネットオプション」→「詳細設定」を表示して
以下の部分を確認します
うちのWin7クリーンインストールした直後はこんな感じになってました
これを
- 「TLS 1.1を使用」
- 「TLS 1.2を使用」
※2020/06/16更新:2020年6月以降各種ブラウザでTLS 1.0とTLS 1.1が順次無効化されます、TLS 1.2のみチェックを入れるようにしましょう
のみをチェックした状態にしておきます
先ほど表示できなかったサイトが表示できるようになりました
原因解説
設定を変更した「SSL」と「TLS」とはhttpsで通信内容の暗号化、改竄の検出などを行うプロトコルです
バージョン別に
SSL 2.0
SSL 3.0
TLS 1.0
TLS 1.1
TLS 1.2
TLS 1.3(2018年に登場)
という種類があります
これらのプロトコルには古いバージョンにセキュリティの問題が見つかっており2014年9月にGoogleの研究者がSSL 3.0の深刻な脆弱性「POODLE」が発見されたことでSSL全バージョンが使用禁止となりました
その後に「POODLE」問題が拡大してTLS1.0も不使用が推奨されて
2016年現在安全なのは「TLS1.1」と「TLS 1.2」のみです
2020年現在安全なのは「TLS 1.2」「TLS 1.3」のみです
IE8の初期設定でhttpsのサイトが表示できなかったのはWebサーバ側のセキュリティ対策でSSL通信を停止しているためhttpsでの通信ができなかったのが原因です
また、ごく稀にSSL有効にしないと接続できないサイトも存在します
これは単純にPOODLEの脆弱性が発見された後もセキュリティ対策をしないままTLS通信に対応する措置をせず、SSLを使用し続けている大変よろしくないサイトです
そういうサイトは接続しないのが一番なのですがいろいろな事情でどうしても接続しなければならない時は該当のサイトに接続するときだけSSLを有効にするようにしましょう
ブラウザの設定でSSL通信を安全にする対策とかないの?と思うかもしれませんが、SSL通信しか対応して言うないというのはサーバを運営している側の問題なのでブラウザの設定だけではどうしようもありません、SSL通信しかできないサイトに接続しなければならない時は運営しているサイトの中の人が早く新しいプロトコルに対応してくれることを祈りましょう